しかし印刷会社の多くは恐らくこの「在庫紙」に悩まされていると思います。

文字の通り在庫してある紙なんですが、つまりは印刷用紙の残りです。

この在庫紙が生まれる要因は主に3つあります

1.想定より印刷がうまくいって印刷予備がほとんど要らなかった

2.紙の発注後に数や仕様が変わってしまったり発注ミスをしてしまった

3.紙の発注単位が決まっている

1.は印刷担当者の技術力の賜物なので褒めるしかありません。

2.はそうならないように確認したり、印刷の予定ギリギリに紙を仕入れるようにしていても

残念ながら本当にごく稀に起きてしまいます。

そして在庫紙が増える一番の要因、

3.発注枚数が決まっている。

印刷用の紙の多くは発注単位が決まっています。

特殊紙の一部は1枚単位でも購入できますが、

100枚とか250枚などの単位でしか買えません。

それもA4などのサイズではなく四六判やA判などの大きなサイズです。

頻繁に使われる上質紙のような紙は、余ってもすぐ他の印刷物で使うことができます。

しかし、カードや冊子表紙に使うような特殊紙は他の印刷物への流用が難しく、

いつかのために在庫紙として工場にストックとなります。

このような要因が重なって在庫紙が貯まり

倉庫がぱんぱんになってしまってたわけです。

勿論今までも減らす努力はしてきました。

社内で在庫紙一覧を作って、紙は何でもいいよ！というお客様に在庫紙から紙を選んでいただいたり、

社内で使うものに使ったり

それでもなかなか減りません。

古紙回収業者にお渡しすれば、ゴミではなく、古紙としてリサイクルされます。

しかし、インキののっていない紙を捨てるには、グリーンプリンティング認定工場としてかなりの勇気がいります。

在庫紙はちょっとお値段のはる、色付きの厚めのしっかりした紙が多く、

そこで工場長の発案で、試しに数枚ハガキサイズにカットして販売してみたところ、すぐに完売。

ご購入頂いた方にも大変喜んでいただき、私達が考えたこともなかった使い方に非常に驚いたり、新しい体験でした。

そこから改めて在庫紙を確認し、色々なカタチでお届けするようになりました。

エコショップの商品は在庫紙が基本なので、本当に倉庫にあるものだけで、ご要望にお答えして新色！ができません。

また梱包時に十分注意はしておりますが、少しの汚れや変色がある場合がございます。

そんな在庫紙事情をご理解いただいた上で、ご購入いただけますと幸いです。